
絵やカリグラフィーの作品を作ろう!となった時、キャンバスが必要になりますよね。で、キャンバスを求めて画材屋さんなんかに行くわけですが、どういうわけか画材屋さんって油絵用のキャンバスしか売って無かったりするんですよね~(←自分が知らないだけ??)
自分は水彩画が描きたいのにーと思ったことありませんかね?なんで水彩紙が貼られたキャンバスって売ってないんでしょうか??
まあ言ってても始まらないので、水彩画のキャンバスが欲しかったら自分で作るしかなさそうです。今回はそんな水彩紙キャンバスボードの作り方を書いていこうと思います。いってみましょうー。
contents
画箋堂さんの動画を見ればOK!
結論・・・・(汗)
すいません、偉そうに冒頭文を書いてしまいましたが、自分も良くわかっておらず、こちらの画箋堂さんという画材屋さんの動画をみて覚えたんですよね!
なので↑動画を見ればオッケー、ということなんですが、もう少し補足的に書いていこうと思います。また画箋堂さんの動画だと最後に水張りテープを貼ってるんですが、水張りテープって貼らない方が良い気がしていて・・・今回記事では水張りテープを使わない方法で水彩紙キャンバスを作成していきます。
サクッと知りたい方は上の動画を見れば大丈夫です~。
用意するもの

用意するもの
以下のものを揃えます。
どこに売ってる?

木製パネルは画材屋さんに売ってます
ほとんど画材屋さんで買えます。都内だと銀座伊藤屋とか新宿世界堂とかですかね。お茶の水のレモン画材、神保町の文房堂とかでも買えそうですね。
いま挙げたメジャーな画材屋でなくても街の画材屋さんみたいなところに売ってそうです。ちなみに僕が住んでる柏だと「いしど画材」とかね。
水彩紙ってどうやって買うの?
ちなみに紙ってどうやって買えば良いのかというと、スケッチブックみたいに何枚もついてるモノを買っても良いんですが、今回僕は1枚だけアルシュという紙を買ってみました。紙って1枚から買えるんですね〜。なので店員さんに水彩紙1枚欲しい、と伝えればラックから出してくれます。
ホッチキスは東急ハンズとかどこでも買えそうですね〜。ていうか家にありそうですね。
木製パネルの下処理をする

木製パネルの下処理をする
キャンバスを作るには、木製パネルというモノに水彩紙を貼っていくのですが・・。
そのままだと木のヤニが出てくる
実はこの木製パネル、このままだと水で濡らすと木のヤニっていうんですかね??茶色の液体が滲み出てきて、これが水彩紙に染み込んでしまうんですよね。
なので紙を貼る前にヤニが出ないよう下処理をしてあげる必要があります。
木製パネルを洗う

表面を洗う
まず洗ってあげます。これだけでだいぶ木ヤニの対処になりそうですね。
僕は洗濯用の洗剤なんかを使ってスポンジみたいなもので表面をこすってヤニを落としています。このやり方が正しいのか分からないですが、人によってやり方はさまざまだと思いますので色々試してみても良いかもしれません。
洗い終わったら雑巾などで拭いてあげます。
ヤニ止めシーラーを塗る

ヤニ止めシーラー
木製パネルを洗い終わったら、今度はヤニ止めシーラーというものを塗っていきます。
これは商品名通り、木のヤニが出るのを防いでくれるものみたいですね。これを塗ることで木製パネルの表面に薄いコーティングがされてヤニが滲みない、というイメージですかね。

刷毛で塗っていく
洗って雑巾でしっかり拭いた木製パネルの表面にこのシーラーを刷毛で塗っていきます。原液のまま使用して良いそうですが、少し水を混ぜても良さそうです。表面だけでなくパネルの側面にも塗っていきます。
ヤニ止めシーラを全体に塗り終わりました。これをひと晩乾かして、木製パネルの下処理は終了です。この木製パネルに水彩紙を貼っていきます。

これを乾かして下処理は完了です
紙に水を含ませる
それでは紙を貼っていく準備をしていきます。

刷毛で紙の裏面に水を塗る
紙の裏面を水で濡らす
まず紙の片面に刷毛で水を塗っていくんですが、片面ってどっちを水で濡らせば良いんだ?と思いますよね・・。紙には基本的に表面と裏面があります(そうでないものあります)。で、基本は表面に描いていくので、パネルに接着する側の裏面を水で濡らしていきます。

ロゴが読める方が表面

こっちは裏面(ロゴが逆さま)
ちなみにアルシュ紙だと紙の右下にロゴが入っていて、そのロゴがちゃんと読める方が表面なんですって。わからなければ紙を買うときに店員さんに確認しておくと良さそうです。
紙が水を吸うのを待つ
刷毛で紙の裏面をまんべんなく水で濡らしていきます。で、ここが最大のコツらしいですが、水で濡らしたら少し置いておきます。
ここで紙に水を十分に吸わせるのが大事みたいなんですよね。紙って水を吸うとちょっとシナシナした感じになってきます。この感覚は画像ではなかなか伝わらないんですが・・自分で感覚をつかむしかなさそうです。とにかく乾いてる時よりも紙が「シナシナ」もしくは「ふやふや」?な感じになれば水を吸った証拠なのでオッケーです。
水を吸わせる理由は紙を伸ばすため
なんで水を吸わせる必要があるかというと、紙って水を吸わせると外側に向かって少し伸びるらしいんですね。この状態でパネルに貼ってから乾かすと紙が元のサイズに縮んで、パネルにピンッと張られるということらしいです。
パネルに紙を貼り付ける

紙のセンターに木製パネルを置く
水を吸って紙が伸びた状態になったら、パネルに張っていきます。紙の裏面が上を向いていると思うので、その上に木製パネルをなるべく中心に置きます。

定規などを使って紙を折っていく(できればスキージーがオススメ)
全部で4面ありますが、まずは1面ずつパネルの側面に沿って、定規などを使って紙を折っていきます。本当はスキージーというものを使うと良いそうなんですが、ないので定規でやってます。

ホッチキスで等間隔にとめていく
紙を木製パネルの裏側まで折り込んだら、ホッチキスを使って等間隔にとめていきます。ホッチキスは真っ直ぐに開いて紙の上から押し付けるように芯をとめていくイメージです。木製パネルってけっこう柔らかいので簡単にとまっていきますね。

2面とめた状態

3・4面目をとめる時に紙が重なって厚くなる部分がある

紙が厚く重なりすぎないように余計な部分をカットする
2面をとめたら、3・4面を折り込んでいくわけですが、ここで4隅の紙の重なりが厚くなりすぎるのを防ぐために紙をカットします。ここのやり方は上の画箋堂さんの動画をご覧ください!(←人任せ)。

4隅の部分をもう1度とめる

こんな感じ
4面を全てホッチキスでとめたら、4隅の部分を芯が斜めになるような形でとめておきます。

トンカチなどで叩いて、ホッチキスの芯をさらにしっかりととめる
乾かす

張った直後は紙がまだフニャフニャしている

乾くにつれて紙が縮んでいき、ピンと張ってくる
全てとめ終わったら後は乾かしていきます。上でも言いましたが、濡れて伸びきっている紙が乾く事に縮んでいくんですね。完全に乾くとピタッと木製パネルに張り付いてくれるというわけです。
水張りテープを貼らない理由
僕は以前はパネルに紙を水張りするってなったら必ず水張りテープを4隅に貼るスタイルでやってたんですが、このホッチキスのみでとめるやり方で水張りしておけば、紙を剥がせば何回でも木製パネルを使えるんですよね。
水張りテープって1回貼っちゃうと剥がすのが面倒なんですよね・・。剥がしたつもりでも糊が残ってると、そこに新しく紙を水張りした時に紙がパネルにひっついてしまったりするので。せっかく絵を描いたのに剥がす時に破れたら悲惨ですよね・・(汗)。
なのでもう絶対にパネルから紙を剥がさない、という時以外は水張りテープを貼らなくて良いんじゃないかな〜と思います。
このへんの事は↓こちらの動画でジンジンアートchさんが説明してくれています。というかテープを使わずにパネル張りできる事は、この動画を見て学んだんですけどね・・汗
完成

完成〜

美しい・・・
完成しました〜。うーん美しい・・・綺麗に張れると気持ち良いですね、ずって見入ってしまいます。(←自分だけ?)。これに水彩画を描いていけば作品完成、ということですね〜。ここから剥がして額装しても良いですしね。
というわけで、水彩紙を木製パネルに水張りする方法でした。ご参考に!