人生には人に贈り物をする様々なシーンが存在していますよね。
誕生日や記念日、バレンタインやクリスマスなど。。子供の頃は普通に親から誕生日プレゼントをもらったり、クリスマスには靴下を枕元に置いてプレゼントを楽しみにして寝ていたものですが、なぜそうするのか特に疑問を感じてはいませんでした。
人はなぜ他人に贈り物をするのでしょう。。?そしていつからそうするようになったのでしょうか??贈り物文化はどうやって始まったのか、少し調べてみました。
贈り物文化は古代ローマ時代の信仰心が起源?
時代は古代ローマあたりまで遡り、その頃にはすでに神話に登場する神々を祝いその加護を分かち合う習慣があったと言われています。ローマ神話にはさまざまな事柄を司る神がいて、「農耕・収穫の神」や「新年の健康」などを司る神様に対して、自分たちが1年を豊かに暮らせるようにとお祭りを催し、その中で物を交換して思いを共有していたそうです。
神様のご加護のおすそ分けのような感じですかね。。これが贈り物文化の起源のひとつとみて良いのではないでしょうか。代表的な例を以下に2つまとめてみました。
サトゥルナリア祭のプレゼント交換

古代ローマでは、12月に行う「サトゥルナリア祭」という階級を超えた交流会があったそうです。ヨーロッパの冬は寒さが厳しく、当時の人たちとって冬越えは命懸けだったとも言えるかもしれません。。
そういった事情もあって12月にはみんなで集まって「農耕を司る神様」であるサートゥルヌス神を盛大に祝うことで、冬を乗り越え春からの収穫を祈願する、といったことを行なっていたと言われているようですね。
この時期に親しい間柄の中で物を交換する習慣があったと言われています。
聖なる森の枝を交換し合う儀式

「新年の健康と活力を司る女神」ストレニア、彼女の聖なる森から月桂樹やオリーブの枝を切り出し、それを幸運の印として交換し合う儀式があったとされているようです。
枝は女神の生命力を象徴していて、これを受け取ることで「新しい一年を健康で元気に過ごせる」と信じられていたと言われています。こちらも贈り物文化の始まりに関わっている事柄のひとつと考えられますね。
キリスト教文化の関わり
最初はおすそ分けのようなものだった贈り物文化は、キリスト教の関わりによって敬意のある人や大切な人に向けて特別な意味を持ち始めるように進化していったと推察されます。さらに聖ニコラウスの有名な逸話から最大のギフト文化であるクリスマスプレゼントの形が形成されていったと考えられているようですね。
東方の三博士からのイエス・キリストへの贈り物

新約聖書に登場する東方の三博士(三賢者)は、イエス・キリスト生誕時に星に導かれて東方から訪れて、お祝い品として、「黄金=権威の象徴」、「乳香・にゅうこう(フランキンセンス)=神聖なお香として使われる天然の樹脂」、「没薬・もつやく(ミルラ)=防腐剤、また高価な香料や薬として重宝」を贈り物として捧げたそうです。
三博士(三賢者)の行動によって、贈り物文化は単なるおすそ分けではなく、敬意を持った相手に捧げる意味合いを持ち、イエス生誕の12月には大切な人に贈り物を贈る(クリスマスプレゼント)というお手本になったと言われているそうですね。
聖ニコラウスの逸話から生まれたプレゼントの形

聖ニコラウスは、4世紀頃(現在の)トルコの司教で、サンタクロースのモデルとなった人物だそうです。彼は人格者で日頃から貧しい人を助けていたそうなのですが、ある時3人の娘がいるとても貧しい家庭が、その娘たちを売らなければいけないほど困窮しており、不憫に思ったニコラウスが煙突から金貨を投げ入れたという、有名な逸話があるようですね。
それがきっかけで、身分を明かさずにこっそりと贈るという、いわゆるサンタのプレゼントのような贈り物の文化が生まれたとも言われているそうです。
まとめ
ざっくりとしたまとめにはなりましたが、西洋の贈り物文化はこのような形で進化していったのではないでしょうか。やはり他の事柄と同じく、古代ローマやキリスト教の文化が影響していると考えて良さそうです。宗教の時代が終わって商業主義が加速していく中で贈り物文化はさらに多様になっていったと思いますが、根底には人間の信仰心が根付いているのかもしれません。
【参考文献】
- <グリーティングカード>広がった挨拶の世界 バレンタインとクリスマスー松谷淑子 著
- FrantzVoice・サンタクロースのモデルになった「聖ニコラウス」って?

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