ビルヘッドレシートって現代日本ではあんまり聞かないですね。
僕も全然知らなかったんですが、20世紀初頭(1930年くらい?)までに使われていた、レターヘッドがついた請求書または領収書のことを、ビルヘッドレシートって言うらしいんです。。。

これがすごい素敵なんですよね〜。。!
レターヘッドっていうのは企業のロゴとか住所などの情報が書類の上部に入っている部分のことを言うらしいんですが。この部分、19〜20世紀初頭くらいのアメリカでは装飾的なイラストやカリグラフィが描かれていたみたいなんですよね。アメリカだけでなくヨーロッパでもそうだったのかもしれませんが、、
とにかく商用書類のデザインが凝っている。。!
こういうカリグラフィや絵柄を使った装飾様式はエングロッシングという言葉で表現される場合が多いらしく、考察ページでも少し触れていますが、当時の職人たちの技術力に脱帽します。こういうものを見るとやっぱりデザインって装飾面においては人の手で製図された方が良いなあと感じます。
引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Billhead ビルヘッドレシート
残念ながらビルヘッドレシートのような装飾性の高いものは、どうしても景気やお金と連動しているらしく、1930年頃の世界恐慌の影響を受けて徐々に衰退していったみたいですが。。
イギリスでも19世紀中頃〜後半にかけてヴィクトリア女王が統治していた時代に、ヴィクトリアンカードなんて呼ばれる素敵なカードや絵柄がたくさん生まれているようですね。ここら辺の時代ってヨーロッパやアメリカが潤っていた時代なのか素敵なアートやデザインが多い気がします。
そして自分が企業の販促デザインを作っていた頃(今でも作ってますが。。)に、どうしたらこういうものを作れるんだろう?と不思議で、カリグラフィをやり始めてもまだその答えがイマイチ見つけられずにいましたが、、、、最近になってようやくそれば何なのか、いつの時代のどこら辺から来ているものなのか分かって来たような気がしているんですよね。。
ビルヘッドレシートにもその片鱗を見た気がします。。
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