
カリグラフィーを書くためにはインクやマーカーペンなど色々方法がありますが、本格的に書きたいってなったらやっぱり絵の具で書くのがオススメです。
なぜかっていうと絵の具の水分量を自分で調整できるからです。
カリグラフィーを美しく見せるためには細い線をしっかり細く見せることが重要です。その時にカギになるのが絵の具の水分量です。インクやマーカーペンも素敵なんですけど、やっぱり水分量が自分で調整できないんですね。
(※もちろんちょうど良いインクもあるとは思います。)
カリグラフィーの書体や書き方についてはこちら↓
美しく実用的なカリグラフィー書体は?(装飾の仕方や書き方も紹介)
なので絵の具をどうやって溶いたら分からないって人に向けてカリグラフィーを書くときの絵の具の溶き方を書いて行こうと思います。
それではいってみましょう。
contents
絵の具を用意する

ウィンザーニュートン・デザイナーズガッシュ
まず絵の具を用意します。使う絵の具はウィンザーニュートンのデザイナーズガッシュを用意しましょう。他の絵の具でも良いんですが、基本ウィンザーニュートンがオススメです。
ウィンザーニュートンの絵の具については詳細を語ると長くなるので、別記事にまとめてます。
ウィンザーニュートンの絵の具について詳しくはこちら↓
【カリグラフィー】絵の具は何を使ったら良い?
ウィンザーニュートンは絵の具のグレード的には中級クラスくらいのイメージでカリグラフィーの細い線を出すのにちょうど良い感じの質感になってくれます。あんまり安い絵の具だと細い線が出ない時があります。
ゆっても絵の具も買ってると結構お値段がはってくるので、そんなにお金ないよって方に向けて個人的にオススメの絵の具をまとめてみました。
練習用にオススメの絵の具はこちらにまとめてます↓
【オススメの絵の具】カリグラフィーの練習には「S-1」を使おう
よければ合わせてチェックしてみてください。
精製水を用意する

精製水
カリグラフィーの絵の具を溶く時は精製水を使います。普通に薬局とかで売ってます。
精製水とは不純物の入ってない綺麗な水っていうイメージです。まあ体感として練習する時なんかは水道水でも問題ない感じですが、本格的に作品を作る時は使った方が良さそうですね。作品にを書いた文字を綺麗に保つ耐久性なんかも微妙に変わってきそうです。
そんなに高いものでもないので一本持っておいても良いと思います。毎回練習で使っていてもそんなに減りません。数ヶ月は持つ感じです。
梅皿と混ぜ筆を用意する
次に絵の具を水で解くための梅皿と混ぜ筆を用意します。梅皿は絵の具を説く場所が何箇所かに区切られているようなお皿です。普通に近くの画材屋さんなんかに売ってると思います。
混ぜ筆は持ち手が短かく先が平になっている平筆がオススメです。あまり長いと混ぜづらいです。
濃さはミルクくらい

絵の具を溶く
実際に混ぜていきましょう。絵の具を梅皿に少しだけ出した後、同じ場所に精製水を入れていきます。
精製水を入れ終わったら、混ぜ筆で絵の具と水を混ぜ合わせます。溶けていない絵の具のかたまりが残らないように良く溶きましょう。
絵の具と水の分量をどれくらいにするかですが、絵の具を溶いた時に「ミルク」くらいの濃さになるように意識して溶くとちょうど良いです。
絵の具の濃度が濃すぎるとニブで文字を書くときに絵の具がドロっとしすぎていて、あまり細い線が出ないです。逆に薄すぎると線は細くなりますが、文字自体の色が薄くて紙の色が透けてしまいます。
最初は細い線が出ない

ニブに絵の具をつける
絵の具を解いたらニブに絵の具をつけて文字を書いていきます。

試し書きしてから書く
この時、最初の書き始めは大体細い線が出ないです。なので1度紙に縦→横→縦→横とニブを動かしながら書いてみて、細い線が出ることを確認してから実際に書いていきます。

細い線が出るのを確認してから書く
この時、細い線がいつまでも出ないようなら再度絵の具と水の分量を調整します。
ガムアラビック

ガムアラビック
これは入れても入れなくてもどっちでも良いんですが、少し説明しておくと、
ガムアラビックは水彩メディウムです。水彩メディウムって何かと言うと、
絵の具っていろんな種類ありますが、基本的に顔料+メディウムでできてます。で、顔料っていうのは例えば岩とか土とか色のついている素材を粉末状にしたもの。
メディウムはトロッとした液体みたいなものを想像してもらえればよくて、それを顔料と練り合わせることで絵の具を作っています。
で、メディウムの種類のよって絵の具の種類が変わってきます。水彩絵の具はアラビアガム(ゴム)っていうメディウムを顔料に混ぜて作られています。
ガムアラビックもゆったらアラビアガムメディウムなので、水彩絵の具を作っている原料そのものです。要はこれを入れることでメディウムの分量が増えるので、絵の具の伸びをよくする効果が得られます。
上でも言いましたが、これは無理に入れなくても大丈夫なので、ちょっと絵の具がドロっとしてるな〜って時に、2,3滴入れてやると少し書きやすくなる感じですね。
入れる時は爪楊枝ですくって絵の具の上からポタっと垂らしてあげます。
まとめ
というわけでカリグラフィー を書くときの絵の具の溶き方でした。簡単ですね。
それでは。