【書き方】カッパープレート体を綺麗に見せるためには?
カッパープレート体

カリグラフィーをやるならカッパープレート体を覚えたい!って人も多いんじゃないでしょうか??かくゆう自分もカッパープレート体からカリグラフィーに入ったクチです・・。

カッパープレート体は16世紀頃に生まれた書体で、写本カリグラフィーが衰退していく一方で印刷技術と一緒に発展してきた書体でビジネスライティングに多く使われたと言われています。

割と後期に作られた書体なので、機能性にも優れていて筆耕などにも多く使われている印象です。繊細で美しい書体でもありますね。

そんなカッパープレート体をこれから書いてみたい、また練習してるけどあんまり上手くならないって人に向けて「カッパープレート体をきれいに見せるコツ」をまとめてみました。

それではいってみましょう。

カリグラフィー書体や書き方の記事はこちら↓

美しく実用的なカリグラフィー書体は?(装飾の仕方や書き方も紹介)

2022年3月:追記(この記事を読むにあたって)

勉強を進めるにつれてカリグラフィーの近代における発展と色々な枝分かれを知り、日本に伝わってきているものも、カリグラフィーの一部分なのかもしれないと感じている部分があります。

この書体については、「カッパープレート」という書体名が日本では定着していますが、カッパープレートという名前は銅板もしくは銅板を掘る技術であって、書体名を表すには漠然としているような気がします。またポインテッドペンで書く筆記書体は「ラウンドハンド」と呼ばれますが、これもポインテッド書体の総称のような呼び名のようです。

この記事に書かれている内容は、数あるポインテッド書体の書き方&考え方のうちのひとつである「イングリッシュ・ラウンドハンド」という書体について書いているという認識で読んでいただければ幸いです。

オススメの教本 / The Universal Penman

ユニバーサルペンマン

ユニバーサルペンマン

具体的な説明の前に、オススメの教本を紹介します。

The Universal Penman / ユニバーサルペンマン。18世紀頃の書道家ジョージ・ビッカムという人によって集められた、当時の銅板印刷書類のオムニバス本です。

書き方を丁寧に教えているわけではなく、また全ページ英語なので、読んで勉強するという本ではないのですが、文字の形やスペーシング、フローリッシュの付け方などの勉強をビジュアル的に学ぶ際は、この本に勝るものはないのではないかな?と個人的には思う良書です。

カッパープレート体を学ぶなら買っておいて損はない1冊だと思います。

↓オススメの教本です。英語の本ですが、ビジュアルだけでも楽しめてとてもカッパープレート体の参考になる良書です!ここから購入できます

ペン先は「ジロット303」か「NIKKO Gペン」がオススメ

ジロット303

ジロット303

カッパープレート書体を書くのは「ジロット303」というペン先がおすすめです。(もちろん必須ではないです)

ポンテッドペンにもいろんな種類あるんですけど、その中でもジロット303は極細の線が引けます。カリグラフィーを綺麗に見せるコツって細い線と太い線の違いをはっきりと見せることなんですよね。

  • ジロット303は極細の線が引ける

これができないとカリグラフィー文字ってなんかキレイに見えないんですよね・・・・。ペン先によっては線が太くてボテっとなってしまうものとかもあるので。

あとはペンの硬さです。あんまり硬めのペン先だとけっこう強めの筆圧が必要になってくるので、特に女性なんかは柔らかめのペン先を使った方が良さそうですね。このペン先は柔らかめなので筆圧のコントロールもしやすいです。

  • 筆圧のコントロールもしやすい

上のような理由からこのジロット303のペン先が良いかな~と個人的には思います。※もっといいペン先が見つかればこの意見は変わるかもしれません。

文字を構成するパーツを理解しよう

Aから順番に覚えるのは非効率

効率よく覚えよう

効率よく覚えよう

アルファベットって小文字26文字、大文字26文字の計52文字ですけど、この52文字の形をa〜zまで順番にひとつひとつ覚えていくのは若干非効率です・・・・汗

この覚え方だとスペルに全体の統一感が出ない可能性があります。

  • ひとつひとつ順番に覚えてもスペルに統一感が出ないかも?
  • 共通パーツごとに覚えよう

    共通するパーツごとにグループ分ける

    共通するパーツごとにグループ分ける

    カッパープレート体に限ったことではないんですけど、カリグラフィーってどの書体もそれぞれルールが決められてて、共通のパーツがあるんですよね。

    スペルごとに共通するパーツがあるので、文字を構成するパーツを理解してから共通パーツごとにグループ分けして覚えていった方が効率的です。

    文字のスペーシングを意識しよう

    単語を綺麗に見せるには?

    スペーシングを意識する

    スペーシングを意識する

    すべてのスペルを覚えたぞ〜、これでカッパープレート体を書けるようになったわ〜(^0^)

    と思っても残念ながらまだ終わりではありません・・・。

    カリグラフィーって単語や文章を書くときにスペーシングが大事です。このスペーシングを覚えて、本当にその書体を書けるようになったことになるみたいですね。

  • スペーシングができないと単語や文章が書けない
  • スペーシングが出来てないと、どうしても単語を書いてもなんかあんまり美しくない感じになるんですよね・・・。

    スペルごとに横幅は違う

    スペルによって幅が違う

    スペルによって幅が違う

    カッパープレート体のような筆記体はスペルの書き終わりから右上に上がって次のスペルに繋いで書いていきます。基本全部の文字が線でつながっているんですね。

    で、この文字同士を繋ぐ線を書くときに全部のスペルで同じような角度で上がっていくとスペーシングが揃いません。スペルにごとに横幅が長いものや短いものがあるからです。

    例えば「l」とか「i」は他のスペルに比べて極端に横幅が短いです。あとは「r」の次に「s」がくる時なんかは、「r」の書き終わりが上に上がっているのに「s」は基本ベースラインから始まるスペルなので、若干調整が必要です。

  • 次にくるスペルが何かを意識しながら書こう
  • このようにスペルを繋いでいくときは次にくるスペルが何なのかを常に意識しながら書いていく必要があります。

    フローリッシュで文字を装飾しよう

    フローリッシュって?

    文字を装飾するフローリッシュ

    文字を装飾するフローリッシュ

    フローリッシュっていうのは文字を装飾する飾り線です。

    ある程度こういう風に書いた方が良いみたいなパターンがいくつかはあるんですけど、基本的には自由に書いても良い部分です。

    オリジナルのフローリッシュを作れば、あ、これはこの人が書いたカッパープレート体だな、というように文字に個性が生まれそうで面白いですね。

  • フローリッシュは文字に個性を生む
  • こういうのって東洋文字にはないものなので興味深いです。

    楕円を意識する

    楕円を意識して書く

    楕円を意識して書く

    フローリッシュを綺麗に見せるためには楕円を意識して書くと良いとされています。正円でも良いんですが、あんまりスタイリッシュに見えないです。

    ハッピーバースデーにフローリッシュをつけてみました

    ハッピーバースデーにフローリッシュをつけてみました

    文字の周りにいくつも楕円を連続させるような感覚で書いていきましょう。フローリッシュは植物の有機的な曲線をヒントにして作られているのだと個人的には分析しています。キレイに書けるようになりたいですね。

    縦線の書き出しをスクエア型にしよう(※ブリティッシュスタイルで書く場合)

    書き出しをスクエア型に

    書き出しをスクエア型に

    書き出しが丸いとあんまり綺麗な文字に見えない

    ※書き出しをスクエア型にするのはブリティッシュ(イギリス)スタイルで書く場合の話です。フレンチスタイルのポインテッドカリグラフィーは書き出しを丸くしており、そちらの方が好みの方も多くいるので必須ではありません。

    すべてのパーツというわけではないですが、カッパープレート体って縦線をスクエア型にして書くことが多いんですよね。

    ここがスクエア型になってるかなってないかで、ちゃんとしたカッパープレート体が書けているかどうか、という判断基準にもなるって言われてます。

    • 縦線の書き出しをパキッとスクエアに(※スペルによって異なります)

    縦線の書き出しが丸まってると、パキッとした文字に見えない印象です。

    どうやってスクエア型にすれば良い?

    ペン先をベースラインに並行に開く

    ペン先をベースラインに並行に開く

    この書き出しをどうやってスクエア型にするかっていうと、ペン先を開く時に右側の頂点をフィックスにしたまま、左側の頂点をベースラインに沿って並行に動かします。

    そのまま傾斜に沿ってベースラインまで降ろしてから、今度は左側の頂点に向かって、右側の頂点をベースラインに沿ってパチっと閉じます。こうすると平行四辺形になって綺麗なスクエア型の縦線になります。

    • ペン先をベースラインと並行に開こう

    絵の具の濃度を調節する

    濃さはミルクくらい

    濃さはミルクくらい

    絵の具の濃度も大切です。水の分量が多すぎると絵の具が瑞々しくなって、綺麗なスクエアにならない事があります。

    他の記事でも書いてますが、絵の具の濃度は「ミルク」くらいを意識すると良いです。

    • 絵の具を溶く時は「ミルク」くらいを意識する

    まとめ

    と、いうわけでカッパープレート体をキレイに見せるコツでした。まとめると・・・

    • ペン先はジロット303がオススメ(必須ではない)
    • 文字を構成する共通パーツを理解しよう
    • 文字のスペーシングを意識しよう
    • フローリッシュで文字を装飾しよう
    • 縦線の書き出しをスクエア型にしよう(ブリティッシュスタイルの場合)

    といいう感じでした。よければご参考に!

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