
筆耕っていう仕事をなんとなく聞いたことありますか?
書家の人に卒業証書や賞状の名前を書いてもらったり、結婚式の招待状の住所なんかを代筆してもらうサービスのことです。
以前は自分がそんな事をするなんてことを全く思ってなかったんですがカリグラフィーを始めたのをきっかけに、
いつの間にやらそんな仕事も受けるようになっていました。
でも今でこそ普通に書けるようになったんですが、最初に仕事を受けた時とても緊張して汗ダラダラだったんですね。
まさか筆耕がこんなに緊張する仕事だったとは・・・・汗
そんな初めての筆耕で緊張した時の話と、これから筆耕をしようと思っている人に向けて筆耕を受ける時の緊張を軽減する自分なりの方法を書いていきます。
contents
初めて筆耕の仕事を受けるも・・・

筆耕の仕事を受けてみよう
カリグラフィーの文字をある程度覚えた頃、筆耕に挑戦してみよう!と思いました。
で、カードや封筒を買ってきて練習してから写真を撮って自分のホームページに筆耕受けます!
みたいな紹介ページを作りました。
紙も仕入れて自分的には準備万端って感じで注文くるかな~という感じでまっていると・・・・
しばらくしてある方から注文が入りました。
ウェディングシーンでのゲストの名前を筆耕して欲しい、との事でした。
そしてこの紙に書いて欲しい、と指定された紙を郵送で送っていただいたんですね。
自分が用意した紙ではなくて指定された紙に書く、ということも当然あることは分かってはいたつもりでした。
でもその当時あまり筆耕という仕事にそこまでに知識と経験がなかったので、それがどういう事なのか、
感覚的にイマイチよくわかってなかったんですね・・。
自分が用意した紙と指定された紙に書く、という違いを・・・。
いざ本番紙に書く・・・が、まさかのド緊張!

いざ本番紙に
自分なりに準備はしてきたつもりでした。
が・・・・
お客様から送ってもらった指定紙にさあ、書こう!と意気込んでニブに絵の具をつけて書き始めようとしたところ・・・
ん?
なんか怖い・・・・ドキドキ・・
急に緊張し出したんですね。
失敗したらどうしよう!
強烈な不安が襲ってきました。
手の先が震えてその振動がペン軸をつたってニブに伝わり文字のラインがプルプルと震えました。
自分が用意した紙だったら多めに仕入れておけばよいんですが、
お客様が用意した紙って同然ながら枚数に限りがあります。
そのプレッシャーを体験したのが初めてだったんですね・・。
そこで指定された紙に書く、ということの責任が初めて体感として分かったんですよね。
誰も見られているわけでもないのに、
ひとり部屋で勝手にドキドキしながら震える手で筆耕している自分・・・・・。
いい年した男が部屋でひとり震えている・・・。
この図は一体・・・。
でもどんなに緊張してようが書くしかないし、とにかくお客さまの指定紙なので数に限りがある以上失敗はできません。
ゆっくりゆっくりリストの名前を見ながら誤字脱字がないように慎重に書いていきました。
でもやっぱり手が震えています。
自分の手がこんなに震えるなんて・・
なんで?
フルフルしながらもなんとか最初の試し書き以外はミスなく書き終えて、結果的には無事に納品できました。
でも書き終わった頃には疲労困憊・・
はっきり言って自分がこんなに不甲斐ないとは実際に仕事として受けるまでは気付きませんでした・・。
正直落ち込みましたが、その後になんで上手く行かなかったのかもう一度考えてみました。
なんであんなに緊張したのか?
ひとつは上でも書きましたが「自分で用意した紙に書くのと指定紙に書くのは違う」という
当たり前の事実を体感として持っていなかったこと。
そしてもうひとつはレイアウトの準備不足です。
自分では書けるつもりになっていても、やっぱり自分で考えた単語を書くのと
指定された文字数を書くのはやっぱりちょっと違うんですよね。
まあシンプルに言ってしまうと経験不足・・ということにはなるんですが・・。
平常心で書けるようになる為にレイアウトの猛練習

レイアウトの猛練習
その経験から筆耕の猛練習を始めることにしました。
コピー用紙をカードの大きさにカットしてひたすら単語を書く日々。
Webで人の名前が一覧で載っているようなページを見て上から順番に名前を書いて行ったり
住所のような長い文章も紙のセンターに収まるように何度も書いていきました。
とにかくセンターに・・センターにきっちり収まるように
この単語は書けたな、でも別の単語だとダメだ。
そうやって何枚も書いているうちに、
色んな文字数も少しずつレイアウトできるようになって行きました。
そんな練習の日々を経た結果、本番でもスラスラと書くことができるようになり、
指定紙に書くこともあまり怖くなくなりました。
何枚も書いたことで文字をレイアウトするスキルが身につき、この文字数なら紙のこのあたりから書き始めればきっちり収まる!
ってことを手が覚えたからですね。
その自信が心に平常心を生み、今では余計な事を考えず文字を書くことのみに集中できます。

(ブランドで開催されるディナー会のネームカードの筆耕)

(海外で結婚式を挙げた方の招待状宛名や席札の筆耕)

(ミラー席札・ウェディングシーンで)
初めての筆耕で緊張を軽減するためには?

筆耕の緊張を軽減するには
筆耕の緊張を軽減するために必要なこと、それは・・
レイアウトの自信、です。
レイアウトの自信とは何かというと、
自分はこのスペースにある程度ぴったりセンターに文字を書ける!
という気持ちです。
この練習が未完全のまま筆耕を受けると、自分では想像しないくらい緊張します・・。少なくても僕はそうでした。
そんなの当たり前じゃん、と思う人もいるかもですが、初めて指定紙に書くときの緊張は間違いなくあります。
もちろん誰しも最初は緊張するし、そうした経験を積んで徐々に慣れていくものなのだと思いますが、準備できることは準備してから望んだ方が、初本番の緊張を軽減させることができると思うんです。
あらかじめ罫線をひく
そして、その上でやっぱり罫線を引いた方が良いです。紙によっては引いた線を消しゴムで消すと跡が残ってしまうものもあるので、そういった紙だとできないですが、線を引いてから筆耕して、あとで消しゴムで線を消した方がGoodな気がします。
僕の場合はいきなり案件として仕事を受けたのでブルブルになってましたが、可能であれば友達の依頼から受けるのがオススメですね。
友達だったら適当で良い、って訳ではないんですが、緊張は軽減されるはず。そこで経験をつんでから本格的に案件を受けた方が良いかもです。
まとめ
と、いうわけで、初の筆耕で緊張した話と対処法、でした。
ただなんとなく筆耕の仕事を受けよう、と軽い気持ちで受けると、昔の僕のように痛い目を見ることになるかもしれません・・・汗
初めて筆耕を受ける時の緊張を軽減する方法をまとめると
ってことでした。それでは〜