
ブーケ絵を描くメイキング、第4回目です。前回記事をまだ見ていない人はこちらからどうぞ。↓
前回までで、下絵のデッサンと色のテストまで終了しました。そして本番のキャンバスの作成まで終わっています。水彩紙キャンバスの作り方は以下記事に書いています。↓
今回は透明水彩で本番を描いていく為に、下絵を本番紙に転写する作業を行います。この作業まで終了させてからようやく本番を描いていく感じですね・・。長い・・・・それではいってみましょう汗
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下絵の線をトレーシングペーパーに写し取る

下絵の上にトレーシングペーパーを敷く
まずは転写する為の下絵の線を抽出していきます。

上から外線をなぞっていく
下絵の上にトレーシングペーパーを敷き、マスキングテープなどで隅を留めて固定します。そして下絵で描いたデッサンの外線をシャープペンなどでなぞっていきます。
トレーシングペーパーにブーケ絵の外線を写しとっていく感じですね。

外線がトレースできました
本番紙に転写する

本番を描く水彩紙キャンバス
それでは前回記事で作成した水彩紙キャンパスに外線を転写していきます。

本番紙の上にカーボン紙、その上に外線を写したトレーシングペーパー
キャンパスの上にカーボン紙を敷いて、その上に線を写しとったトレーシングペーパーを敷きます。そしてトレーシングペーパー上の線をもう1度上から色鉛筆でなぞっていきます。そうする事で筆圧がカーボン紙を伝わって下の本番紙に線が転写されるわけですね〜。前回記事でも言ったかもですが、領収書の複写と同じ原理です。色鉛筆を使うのはどこまでなぞったか分かりやすくするためです。

色鉛筆で外線をなぞっていく

色鉛筆だとどこまでなぞったかが分かりやすい
ちなみに水彩画ってけっこう繊細な塗りなので、最終的には鉛筆が残っていない方がグッドです。そうすると、この転写作業であんまり線を濃く転写してしまうと仕上がりに影響してしまいます。

筆圧を弱めにしているので転写された線はうっすら
なので転写作業は少し筆圧を弱めて、うっすら鉛筆のガイド線が見えるくらいになってるのがベストなんですよね。なので微妙な筆圧で書いてく必要があるんですが、これは実際に自分でやってみて感覚を掴んでいく感じですかね・・。
転写された線を綺麗に整える

シャープペンで線を描き直していく
さて、これで線は転写されたんですが・・
筆圧を少し弱めに書いているので線はうっすらな感じです。この線を再度練りゴムなどで消しながら改めて鉛筆やシャープペンで線を引き直して整えてあげます。

下絵のデッサンも参考に見ながら作業を進める
けっこうめんどいんですが、こういう作業をしっかりやる事で本番の仕上がりが良くなっていくと思っています。なので根気よく・・・汗
まとめ:転写完了

転写完了
と、いうわけでこれで本番紙への転写が完了です。いや、本番を描くまでに結構かかりますね・・・汗
もちろんいきなり本番を描くに越したことはないんですが・・やっぱりこういう下処理?をしっかり行う事で本番が上手く描けないといった完成度のバラつきを抑えることができると思っています。(前回記事でもいったかもですが・・)
本番を描くという行為は、なるべく作業的であった方が良いと思っています。そのために下準備なんですね〜。
というわけで、いよいよ次回は着彩に入ります。次で最終回です、それでは〜。